【基調講演】都市間連携でデータ共有するスマートシティの未来

島根県益田市のスマートシティは、国土交通省「先行モデル」事業採択の国内初の民間主導プロジェクトです。このスマートシティの特徴は「課題解決型」であることです。従来のスマートシティの多くは、アーバンが対象であり、テクノロジ・オリエンテッドな取り組みがほとんどでした。このため、多くの取り組みが苦戦しているようです。一方で益田市は人口がわずか5万人弱、ルーラルです。しかし、ルーラルであるからこそ、社会課題を抽出しやすい。そうした社会課題に対して、最適なテクノロジを選んで適用し、都市間連携でデータを共有化した仕組みを社会実装し、地域課題を解決していく。これがMCSCCの基本的な考え方です。インドネシアのバリ島EV特区で、質の高いインフラ(エネルギーインフラ)の海外展開として向けた事業実施可能性調査事業にも採択されました。MCSCCのスマートシティ開発は、半導体開発手法を応用したものでサイバー空間と親和性が高いのです。

一般社団法人サイバースマートシティ創造協議会 豊崎 禎久氏
一般社団法人サイバースマートシティ創造協議会
代表理事
豊崎 禎久 (とよさき よしひさ)