DSF2021は無事開催を終了いたしました。
沢山の方にご参加/ご登録いただきありがとうございました。来年も開催予定ですのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
本年12月よりKMCのリアルタイムOSベースの組込みソフトウェア開発プラットフォームSOLID(以下、SOLIDと記載)に次世代プログラミング言語Rustに対応したSOLID Ver.3.0をリリース予定です。
当社では以前からオープンソースプログラミング言語であるRustに注目しており、SOLID開発環境でのRust対応の開発を行ってきました。2021年9月末には、SOLIDがRustコミュニティにTire3ターゲットとして登録されました (*1)。このあと、Rustコミュニティリリースに向けた手順を経て、SOLID-OS(TOPPRES/ASP3およびFMP3)でのプログラミングに、Rustライブラリ群を利用できるようになり、SOLID-OS/TOPPERSのタスクやハンドラがRust言語で記述できるようになります。
一方で当社は、RTOSを含んだ組込みソフトウェア開発プラットフォーム “SOLID”を2018年より提供開始し、多くのお客様にご使用いただいています。SOLID-OSは、GCCおよびLLVM/Clangに対応しており、商用利用可能なRTOSおよび開発環境ライセンスも提供しています。
今般、SOLID-OSがRustコミュニティに採用されたことにより、弊社提供のSOLIDもRustを全面的に利用できるよう、バージョンアップいたします。
・IDEビルドツールのRust対応(RustコンパイラはOSSリリースを使います)
・ソースコードデバッガのRust対応
SOLID ver3.0のリリースは2021年12月頃を予定しています。
開発対象機器の高機能化に伴い、RTOSシステムの規模や複雑度が増しています。それに伴うソフトウェア開発の課題や不安を解決するのがSOLIDです。SOLIDはデバッグ工数を削減する機能を充実させた、開発効率と品質向上を極めたリアルタイムOSです。
・リアルタイムOSカーネル TOPPERS/ASP, ASP3, FMP (32/64 bit、シングル/マルチコアに対応)
・DLL単位で単体ビルドやデバッグが可能、DLL単位で管理でき、開発時のソースコード分割が容易
また、LLVM/Clang ツールチェーン、ツールチェーンと連携したデバッガが、効率の良い開発環境を提供します。
アドレスサニタイザは、LLVM/Clang コンパイラのデバッグ・テスト支援機能の一つで、メモリ破壊や リークなどを実行時に検出する動的解析機能です。使い方は簡単。アドレスサニタイザモードでビルドして実行するだけです。自分で考えてブレークポイントを設定するなど必要ありません。SOLID-IDE と SOLID-OS が連携して、間違ったメモリアクセスを自動的にあぶり出してくれます。
予期せぬ多重割り込みの発生などで、スタックオーバーフローを起こしてしまうといったバグに対しては、スタックメモリを破壊する(オーバーフローする)直前にバグを自動的に検出し、デバッガ画面上でオーバーフローを起こしたタスクをわかりやすく表示します。このため、結合テストで初めて発覚するようなバグを、単体テスト段階で対策しておくことが可能になります。
PARTNERは、開発エンジニアの皆様と共に進化を極め、ソースコードデバッグを行う時に必要な機能を豊富に備えたデバッガです。ハードウェアの立ち上げ段階からソフトウェアの性能評価まで、開発の全てのステージでエンジニアを支援します。またデバッガ操作中のエンジニアの思考がすぐに行動に移せるよう、GUIとCUIを統合したスムーズで使いこなしやすいユーザインタフェースに仕上げています。
・ ソースコードデバッガ
・ フラッシュメモリ対応
・ マクロ機能(コマンドバッチ処理)
・ リアルタイムトレース
・ Arm(R)v8-A 64bit デバッグ対応
・ RAMモニタ機能
・ イベントトラッカー
・ ホットプラグ対応・電源監視機能
PARTNER-Jet2のマルチコアデバッグは、高速排他制御と仮想化技術で、シングルコアデバッグの様に、高速でストレスのないデバッグ環境を提供します。
デバッグ対象は、ブートローダ/カーネル/ローダブル・モジュールを含む Linux の全てのプログラムです。カーネル/ローダブル・モジュール/アプリケーションの同時デバッグが可能です。
11月5日 スポンサー講演
11:20-12:00 Cool Tech(C21)
Rust採用!オープンソースで進化する、組み込み用リアルタイムOS・開発環境のSOLID
(講師:辻 邦彦)
11月5日 エンジニア講演
12:10-12:50 Cool Tech(C22)
RustでITRONプログラミング: 今できることと、これからの進化
(講師:河田 智明)
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